Column Mk3
Column Mk3(コラム マーク3)は、クラッシックシリーズで初めてミットレンジ(800-2.8kHz)にX-ART(エックスアート)ドライバーを採用た3.1ウェイ・スピーカーです。
X-ARTドライバー
Column Mk3(コラム マーク3)は、音楽において非常に大切である中域と高域を、2つの異なったX-ARTドライバーが受け持っています。X-ARTドライバーはドーム型では避けることのできない超高域のひずみや、ブレークアップポイントがありません。またリボンが直接外気に接するため、瞬時に冷却されます。その結果、ドーム型と比べて歪みは非常に少なく、インピーダンスも一定しています。トゥイーターは音圧で5dB、能率で3dBも高く、しかも高域は50kHzまで伸びています。
ミッドレンジドライバーにおいては、音圧3dB 、能率で2dBも効率が良くなっています。
X-ARTドライバーの音質は、プロを始めとする世界中の使用者から「きわめて自然であり、かつストレスのない音質だ」、と高く評価されています。
X-ARTドライバーの振動板の形状は「ひだ」になっており、面積を大きく取れるのが特徴です。内部を通過する空気の密度が変わらずに、非常に速いスピードで通過するところが優れた点です。例えば、私たちの声は空気がのどを通って音声となるわけですが、その時の肺の動きはゆっくりとしています。一方、のどを通る空気のスピードは速いのです。ちょうど、バンドネオンの空気を送り出すようなかたちでリボン状に「ひだ」がついた振動板を空気がハイスピードで通るわけです。それを受け持つのがネオジウムを使用したマグネットです。空気がリボンを通るわけですから、振動板の裏と表との空気の密度、圧力などは全く変わらないで、効率よくスムーズに音が出る原理です。その結果、ドーム型と比べて歪みは少なく、インピーダンスも一定し、とても使いやすいドライバーとなりました。
ART(アクシリレィテッド・リボン・テクノロジー)と呼ばれるこのトゥイーターを搭載したプロ機の成功を糧に、2004年、ヴァリューラインの中核をなすコンシューマー機、クラッシックシリーズを発表しました。すべて、X-ART(エクステンデットART)トゥイーターを装備し、優れたダイナミックレンジと音楽性を備えています。
ピストンモーションによる一般的ドライバーでは、ダイアフラムの震動によって動かされる空気は振動板の動きと比べて1対1です。ドライブメカニズムよりも空気の質量が軽いのです。結果、空気はトランスデューサーと効率よく結合できません。この現象は、たとえるならば、オーディオ機器の送り手(例えば、プリアンプ)と受取り手(パワーアンプ)とのインピーダンスマッチがとれていない、ということによく似ています。つまり、どちらの場合も、最適なパワーを伝えきれていないのです。そのため、スピーカーの場合、効率が通常2%ほど犠牲になります。
一方ART振動板は送られてくるオーディオ信号によって、プリーツが押されたり拡張したりします。空気はバンドネオンのように引き込まれたり、ぎゅっと押し出されたりします。X-ARTドライバーの振動板はとても軽くて面積が大きく、そこからストレスなく押し出される空気のスピードはドーム型に比べて4倍も速いのです。このエンジンを受け持つのは、強力なネオジウムマグネットです。これは例えば、私たちが呼吸するとき、胸郭の動きはゆっくりとしているものの、押し出されたり吸い込まれたりする空気の速さは胸郭の動きに比べて速いという事実とよく似ています。
この非常に優れた「モーター」によって、今まで経験したことのないほどのクリアーな音や優れた過渡特性が再現されます。劇的に優れ、自然で琴線に触れる音楽再生が、原音に忠実な音質によって構築されるのです。
ノメックス/ケブラー・ヘクサコーンウーファー
低域を受け持つドライバーユニットには新素材ノメックスによるハニカムを真ん中に入れ上下を防弾チョッキに使用するケブラーで挟み込んだ、というとても強い構造のヘクサコーンウーファーをダブルで採用いたしました。たわみ、ゆがみが起こらず素直にしかも優れた立ち上がりとブレーキ性能を併せ持ったX-ARTドライバーとも大変よくマッチするドライバーユニットです。150Hz以下を低域専用ドライバーに受け持たるという3.1ウェイ構造になっています。こく自然で正確な音色表現は、 ハイエンドスピーカーも突出した存在です。
ウーファーにはノメックスハニカム構造の中心材を表、裏からケブラー繊維で挟んだ構造で、歪みやたわみの無いヘクサコーンドライバーを使用しています。コーンはアルミコーンやペーパーコーンに比べて剛性が極めて高く、コーンのブレークアップ共振モードが抑えられています。ボイスコイルとコーン表面積をマグネットと最適にバランスさせ 、低域の音楽性を大切にしに、キャビネット、中高域ドライバーとのスムーズなつながりを得ております。このウーファーはハイスピードでブレーキング性能に優れ、極めて高い音楽再現能力を備えています。目を閉じれば、そこに音楽情景が浮かんでくる、というオーディオ再生の理想に大きく近づいたパフォーマンスです。
バックパネル
Column Mk3のスピーカーターミネーションは、お手持ちのシステムに応じてバイ-ワイヤリング接続が可能になっています。シングルワイヤリング接続の際は付属のジャンパーを使用いたします。
仕上げ
Column Mk3の仕上げは、グロッシーブラック(ピアノブラック)、ウォルナット、チェリーの3種類です。※ウォルナット、チェリーの木目タイプにつきましては、納期にお時間をいただく場合や、また生産工場の都合により受注を中止している場合がございます。詳しくはお問い合わせください。
Specifications
- ウーファー
- 19cm ヘクサコーンウーファー x 2
- ミッドレンジ
- Velocity transform ratio 3.5:1
- ダイヤフラム重量 0.7g
- トゥイーター
- X-ARTトゥイーター x 1
- Velocity transform ratio 4:1
- ダイヤフラム重量 0.17g
- 能率
- 90dB 以上 / W / m
- 周波数帯域
- 33Hz~50kHz
- クロスオーバー周波数
- 150 / 800 / 2800Hz
- インピーダンス
- 4Ω
- 寸法
- W230×H1205×D300mm
- 重量
- 32kg
展示販売店
- 河口無線
- 大阪府大阪市浪速区日本橋4-8-12
- 06-6631-0321
- 仙台のだや
- 宮城県仙台市青葉区北目町5-3
- 022-266-7761
- チャレンジャー音響
- 群馬県高崎市上大類町979-1
- 0273-26-8450
- フォーミュージック
- 新潟県新潟市中央区白山浦1-363
- 025-265-6301
- ベイシスレコーズ
- 大阪市中央区大手通3-3-6本町橋ビルB1
- 06-6944-3877